銀行窓口で売っているようなアクティブ型投資信託を買ってはいけない理由、投資先だけでなくコストを重視せよ

銀行に1000万円を預金しても、金利が0.02%なので年間の利息はたったの2000円・・・と思いきや、税金が20%引かれるので、実際には1600円ほど・・・。

こんなんだったら、投資した方がいいのではないか?

自分で儲かる銘柄を当てるのは難しいので、投資信託でも買おうかな?

このように考えて、銀行窓口に投資信託の相談に行ってしまう人はかなりの確率で損をする人です・・・。

というのも、銀行窓口で勧められる投資信託は、投資対象として最適でないものが多いからです。

今回は、銀行窓口で売っているようなアクティブ型投資信託を買ってはいけない理由について書きたいと思います。

理由1)銀行が儲かる手数料が高い商品を勧めてくる

昔の銀行は企業に融資して、その貸出金利で儲けていました。

しかし、今の銀行は貸し倒れの可能性がある企業融資よりも、投資信託の販売手数料で手っ取り早く儲ける方向にシフトしています。

企業融資は融資前の調査に時間がかかりますし、そもそも、昔よりも企業は銀行からお金を借りようとしません。

そこで、銀行は預金をたくさん持っている利用者に対して、投資信託を勧めるようになりました。

「銀行にお金を預けていてもたいした金利が付かないので、投資信託で運用しませんか?」と・・・。

でも、窓口で勧める投資信託は購入時手数料(買う時に1回だけかかる手数料)が3%前後と非常に高いです。

購入時手数料が3%ということは、100万円を投資したら、最初に3万円が引かれて97万円スタートになるということです。1000万円なら30万円が引かれて970万円からのスタートです。

一方、銀行には投資信託を買ってもらうだけで、3万円や30万円の収入がチャリーンと入ります。

こんな美味しい商売はありません。だから、銀行は様々な投資信託を作ります。

そして、一度買ってもらったお客に、次の商品(投資信託)に乗り換えるように勧めます。

そして、また購入時手数料という収入を得ようとします。

そんなことをやっているので、銀行窓口で販売されている投資信託は全く育っていきません。。

基準価額(投資信託の株価のようなもの)は上がるどころか下がり、投資対象としての価値は下がる一方なので、新たな投資資金も入ってきません。

分配金はもらえますが、利益からではなく元本から切り崩したもののケースも多々あります。

そんなケースでは、自分のお金を手数料を払いながら右(自分の預金口座)から左(投資信託)、そして右(自分の預金口座)に移動しているようなものです。

そして、銀行はまた新しい高コストな投資信託を作って、誰も投資しなくなってボロボロになった投資信託を保有している人に勧めます。

「新規ですごくいい投資信託ができたので、こちらに乗り換えませんか?」と・・・購入時手数料を目当てに。

つまりこういうことです。

「投資信託で利益を出したいなら、銀行窓口には行くな。」

投資信託は銀行窓口以外でも買えます。

コストが安い投資信託を買うなら、ネット証券が一番オススメです。(この記事の最後にオススメのネット証券を紹介しています)

理由2)アクティブ型投資信託はコストが高い割には運用成績はインデックス型に劣る

投資信託にはアクティブ型とインデックス型があります。

アクティブ型とはファンドマネージャーが儲かりそうな銘柄だけを選別し、日経平均株価やTOPIXなどの市場平均よりも高い運用成績を目指す投資信託です。

インデックス型とは日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動する投資信託です。

これだけ聞くと、アクティブ型の方が儲かりそうに思いますが、実際のところアクティブ型投資信託の大半が、長期では市場平均(株価指数)に負けているのです。

これはあまり知られていない事実です。

銀行窓口に投資信託を買いに行くような人は、全くもって知らないと思います。。

仮に、アクティブ型とインデックス型が同じ成績を収めたとしても、アクティブ型の方が信託報酬という毎年コストが高いので、そのぶん負けます。

このあたりのことは以下の2冊を読めば、はっきりと分かります。

というか、この2冊を読まずに投資信託を始めたら、カモにされる可能性大なので読んでおきたいところです。

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

敗者のゲーム〈原著第6版〉

前著は1985年、後著は1973年に販売され、その後ずーと世界で売れ続けている本です。

内容はこの歴史(ずーと売れ続けていること)が証明しています。

理由3)信託報酬(年間コスト)が高い

投資信託には大きく分けて2つの手数料があります。

1つ目は購入時にかかる「購入時手数料」。

2つ目は毎年運用に対してかかる「信託報酬」。

銀行窓口で売られているアクティブ型投資信託は、購入時手数料が3%、信託報酬が1.5%というものが一般的です。

はっきり言って、この数字は暴挙です。。

というのも、ネット証券で買えるインデックス型投資信託の場合、購入時手数料は0円が今は一般的だからです。

購入時手数料0円のことを「ノーロード」と言いますが、ノーロード投資信託がインデックス型投資信託では当たり前なのです。

銀行窓口で投資信託を買ってしまうような人は、こんなことすら知りません。。

そして、手数料で一番重視すべきなのは「信託報酬」です。

なぜなら、投資信託を保有している間、毎年必ずかかるコストだからです。

もし、信託報酬1%の投資信託を10年保有したら、10年間のコストは10%ということです。

1000万円投資してを10年間保有したら、信託報酬で10%の100万円を支払う必要があるということです。

信託報酬は投資額が大きくなるほど、保有年数が長くなるほど、ボディブローのように効いてきます。

だから、信託報酬には徹底的にこだわる必要があります。

投資家は株の上下はコントロールできませんが、コストだけはコントロールできます。

たくさん販売されている投資信託の中から、コストが安い投資信託を選ぶということだけは、投資家が自分でできることなのですから。

信託報酬に関しては、インデックス型なら0.5%前後が一般的なので、その中からできるだけ低いものを選ぶようにしましょう。

信託報酬が1%以上のものは、選択肢から外した方がいいです。10年で10%、20年で20%、30年で30%のコストになるというですから。

結論)ネット証券で購入時手数料円0で信託報酬が0.5%以内のインデックス型投資信託を買え!

以上のことをまとめると、「銀行窓口でアクティブ型投資信託は買うな!」ということです。

その前に、銀行窓口で投資の相談をしてはいません。

銀行はあなたが儲かる銘柄でなく、銀行が儲かる手数料が高い銘柄を勧めてきますから。。

そして、投資信託を買うならネット証券に口座を開設しましょう。

ネット証券が手数料が一番安いです。

購入時手数料0円のインデックス型投資信託が当たり前のようにあります。

そして、最後に一番重要なのは、信託報酬は0.5%以下を目安にしろということです。

0.5%なら10年保有しても5%です。20年保有しても10%です。これくらいなら合格ラインと言えます。

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